2018/08/15
FX相場は24時間取引が可能である一方、その時間帯に応じて取引が行われる場所は変わります。
例えば朝6時から8時まで稼動するニュージーランドのウェリントン市場は参加者が少なく、レートは穏やかに動きます。
しかし、ニュージーランドなど世界の経済指標が発表されると朝から大荒れになることがあります。また月曜の朝はウェリントン市場だけが開いているため、活発にやり取りが行われることもあり、注意です。
あとは東京やヨーロッパ、アメリカ、それぞれで取引時間が決まっており、活発に売り買いが行われています。外国為替の取引量を見ると、イギリスだけで4割近くを占め、アメリカも2割程度あります。
イギリスやアメリカの経済指標に左右されて激しく動くこともあります。
そのため、ヨーロッパやアメリカの市場が活発になる夕方から夜が勝負ということになります。
日本だけで見れば、日本円に関するものは動きやすいものの、ユーロやポンドなどの通貨は穏やかな値動きになります。
経済指標が発表される時間帯を知っておくことで一気に激しくなるタイミングを知り、荒波に飲まれて損をするようなことがなくなります。
外貨取引の為替差損益の仕訳について
外貨取引において、購入時の為替レートと決算時の為替レートを比べていき、結果的に黒字になれば為替差益の計上、赤字になれば為替差損の計上をそれぞれ行います。
例えば円安になることで、保有している外貨預金の換算価額が上がれば為替差益を計上します。円高になって換算価額が下がれば為替差損ということです。
差益が出た場合は借方に預金、貸方に為替差益を計上します。差損が出れば借方に為替差損、貸方に預金を計上して処理を行います。
あとは預金の場合や買掛金、売掛金などそれぞれに応じて借方ならびに貸方の調整を行い、帳簿に記入していければ仕訳は大丈夫です。
世界の企業を相手に取引をしている場合には、こうした為替差損駅の仕訳を行うことになります。また決算時の段階では為替差損益と損益を一緒にしても問題ありません。それぞれを区別するのは損益計算書にまとめる時です。
次期に換算が生じるケースもありますが、この時は決算日の為替レートを用いて日本円に換算し、評価替えを行います。
売り上げ時と決算時、決済時でだんだんと目減りすることもあるため、こうしたことが企業にとってリスクになっていきます。